1. 目的
このルールは、[組織名]の業務で生成AI(ChatGPT・Claude・Gemini・Copilotなど)を利用する際に、情報漏えいや誤情報の利用を防ぎつつ、業務の効率化に役立てることを目的とします。
AIは「考え始めるまでの時間を短くする道具」として、たたき台づくりや下書きの支援に使うことを基本とします。
2. 対象者と利用を認めるサービス
このルールは、[組織名]の役員・従業員・委託先など、業務で生成AIを利用するすべての人に適用します。
業務で利用してよいAIサービスは、下表のものに限ります。表にないサービスを業務で使いたい場合は、事前に[担当部署・担当者]へ申請してください。
| サービス名 | 利用してよい範囲 | アカウントの種類 | 承認者 |
|---|---|---|---|
| [例:○○○] | [例:文章の下書き・要約] | [例:法人契約アカウント] | [氏名] |
| [ ] | [ ] | [ ] | [ ] |
| [ ] | [ ] | [ ] | [ ] |
3. 入力してはいけない情報(入力禁止)
次の情報は、理由を問わず、AIサービスに入力してはいけません。
- 個人を特定できる情報(顧客・取引先・従業員・住民などの氏名、住所、電話番号、メールアドレス、生年月日、マイナンバーなど)
- パスワード、APIキー、アクセストークンなどの認証情報
- クレジットカード番号・口座番号などの金融情報
- 取引先や顧客から預かった機密情報、秘密保持契約(NDA)の対象となる情報
- 公表前の経営情報・財務情報・人事情報・入札や契約に関する情報
- 社内システムの構成(IPアドレス、社内URL、ネットワーク構成など)
- 「社外秘」「取扱注意」などの表示があるファイルの内容
- [自組織で追加する禁止情報]
4. 条件付きで入力できる情報
次の情報は、条件を守った場合に限り入力できます。迷った場合は入力せず、[相談窓口]に確認してください。
| 情報の種類 | 入力できる条件 |
|---|---|
| メール・文書の下書き | 氏名・社名・金額・日付などを仮名や記号(A社、Bさん、○円)に置き換える |
| 議事録・会議メモの整理 | 参加者名や案件名を伏せ字にし、未公開の情報を含まない部分だけを使う |
| エラーログ・設定ファイル | IPアドレス・ホスト名・認証情報を削除またはダミーに置き換える |
| 社内文書の要約・添削 | 機密表示がなく、第三者に見られても問題のない内容に限る |
5. 入力してよい情報
- すでに公開されている情報(自組織のWebサイト、公開資料、一般的な知識)
- 個人や組織が特定できない、一般化した状況の説明
- 文章の言い回しや構成の相談(固有名詞を含まないもの)
- ExcelやプログラムのコードのうちAPIキーなどの認証情報を含まない部分
6. AIの回答をそのまま使ってはいけない業務
AIは、もっともらしく見えても事実と異なる内容(ハルシネーション)を出力することがあります。次の業務では、AIの回答をそのまま使わず、必ず担当者が根拠を確認してください。
| 業務 | 扱い | 確認の方法 |
|---|---|---|
| 法令・契約・規約の解釈 | 参考にとどめる | 原文・公式資料・専門家で確認する |
| 対外的な公式文書・お知らせ | 下書きまで | 責任者が内容をすべて確認してから発信する |
| 数値・統計・日付・固有名詞 | そのまま使わない | 出典となる資料と照合する |
| 人事評価・採用・住民や顧客への判断 | 判断には使わない | 人が根拠をもって判断する |
| 医療・安全・インフラなど人命や安全に関わる内容 | 使わない | 専門の担当者・公式の基準に従う |
| プログラムのコード | そのまま本番に使わない | レビューとテストを行い、動作を確認する |
7. 回答を使う前の確認
- 「答えを出させる」のではなく、「確認すべき点を教えてもらう」使い方を基本にする
- 元になる資料と食い違っていないか、重要な数字や固有名詞は必ず照合する
- 他者の文章や画像と酷似していないか、著作権や利用規約に問題がないかを確認する
- AIが作成した内容を使った場合でも、最終的な責任は利用者と承認者が負う
8. 誤って入力してしまった時の手順
- 入力した内容、日時、利用したサービス名を記録する(スクリーンショットなど)
- すぐに[報告先の部署・担当者]へ報告する。自分で判断して隠さない
- サービスの設定で、履歴の削除や、入力内容を学習に利用しない設定ができるか確認する
- 漏えいの可能性がある情報の種類に応じて、担当者の指示のもと、関係者への連絡や対応を行う
- 再発防止のため、原因と対策をこのルールの見直しに反映する
9. 禁止事項
- 第2項の表にないAIサービスを、業務情報とともに利用すること
- 個人のアカウントに業務の文書や情報を貼り付けること
- AIの回答を確認せずに、対外的な文書や判断に利用すること
- このルールを回避する目的で、情報の一部を加工して入力すること(仮名化の条件を守らない場合を含む)
10. 見直しと相談窓口
AIサービスの機能や規約は頻繁に変わります。このルールは、[半年に1回など]を目安に見直します。
ルールの解釈に迷った場合や、新しいサービスの利用を希望する場合の相談窓口は[部署名・担当者・連絡先]です。
制定日:[ ] 最終改定日:[ ] 管理責任者:[ ]
運用開始前のチェックリスト
- ☐ 利用を認めるAIサービスの一覧が決まっている
- ☐ 入力禁止情報に、自組織特有の情報(案件名・システム名など)を追加した
- ☐ 「回答をそのまま使えない業務」を、自組織の実際の業務に合わせて見直した
- ☐ 誤入力した時の報告先が決まっていて、全員が知っている
- ☐ 法人向けのアカウントや契約で、入力内容の扱いを確認した
- ☐ 個人アカウントでの業務利用について、方針を決めた
- ☐ ルールを周知する方法(説明会・資料・掲示など)を決めた
- ☐ 見直しの時期と担当者を決めた