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ブルートフォース攻撃(総当たり攻撃)とは?辞書攻撃・パスワードスプレーとの違いと対策

執筆・監修:よろずやIT編集部|編集方針を見る

結論:まずここだけ読めばOK

詳しい手順・原因は、この下で解説しています。

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結論: ブルートフォース攻撃(総当たり攻撃)は、パスワードの組み合わせを、片っ端から試して、ログインを破ろうとする攻撃です。パスワードが短い・単純・使い回しだと破られやすく、長くするほど、試す組み合わせは桁違いに増えます。対策の中心は、長いパスワード、使い回しをやめる、多要素認証の3つです。

ブルートフォース攻撃とは

英語の「brute force」は、「力任せ」という意味です。頭を使わず、機械の力で、すべての組み合わせを試すので、日本語では「総当たり攻撃」と呼ばれます。

たとえるなら、数字4桁の鍵を、「0000、0001、0002……」と、9999まで、順番に回していくようなものです。時間さえかければ、いつかは開きます。

似た攻撃との違い

「パスワードを試す攻撃」には、いくつかの種類があります。

ブルートフォース、辞書攻撃、パスワードスプレーの違いと、パスワードの長さによる組み合わせの数

攻撃 試し方 特徴
ブルートフォース(総当たり) 1つのIDに、組み合わせを片っ端から試す 時間はかかるが、短いパスワードには効く
辞書攻撃 「password」「123456」など、よくあるパスワードの一覧を順に試す 単純なパスワードは、すぐに見つかる
パスワードスプレー 多数のIDに、少数の弱いパスワードだけを試す 1つのIDあたりの試行が少なく、ロックされにくい
リスト型攻撃 他で流出した、実在するIDとパスワードの組み合わせを試す 使い回しがあると、一発で成功することも

リスト型攻撃については、リスト型攻撃(クレデンシャルスタッフィング)とは?で、くわしく解説しています。

パスワードの長さで、組み合わせはどう変わるか

試す組み合わせの数は、長さと、使える文字の種類で決まります。

短いパスワードは、数が少ないので、機械なら一瞬です。1文字増えるごとに、組み合わせは何十倍にも増えます。そのため、**「複雑さ」より「長さ」**のほうが、効きやすいとされています。

ただし、「長ければ安全」とも限りません。「password12345678」のように、よくあるパターンは、辞書攻撃で、すぐに見つかります。予測しにくいことも、大切です。

オンライン攻撃とオフライン攻撃

ブルートフォース攻撃には、試す場所による違いもあります。

オフライン攻撃への備えは、サービス側の仕事で、パスワードをそのまま保存しない、ハッシュ化とソルトを使う、といった対策が必要です。仕組みは、パスワードのハッシュ化とソルトとは?で解説しています。利用者の側からは、その対策が見えないので、使い回しをしないことが、そのまま自分の身を守る手段になります。

個人でできる対策

① 長くて、予測しにくいパスワードにする

目安は、12文字以上です。名前や、誕生日、キーボードの並び(qwerty、123456)は、避けます。単語をいくつかつなげる「パスフレーズ」も、覚えやすく、長さを確保できます。

② サービスごとに、別のパスワードにする

使い回しが、一番の弱点です。1つが流出すると、他のサービスも、まとめて危険になります。覚えられないのが普通なので、パスワードは「覚える」のではなく、管理ツールで管理するほうが、現実的です。

③ 多要素認証をオンにする

パスワードが破られても、もう1つの確認があれば、ログインを止められます。ただし、承認ボタンだけの方式は、MFA疲労攻撃のように、別の手口で狙われることがあります。パスキーなどの、パスワードに頼らない方式が使えるなら、そちらが強くなります。

④ ログインの通知を、見逃さない

「新しい端末からのログインがありました」「ログインに失敗しました」という通知が、身に覚えがないなら、パスワードを変えるサインです。通知を、オフにしないようにしましょう。

企業・サービス側の対策

アカウントのロックが起きる理由と、対処は、アカウントがロックされる理由でも説明しています。

まとめ

※この記事の「組み合わせの数」は、文字の種類と桁数から計算した、理論上の数です。実際の攻撃の速さは、環境や相手の対策で、大きく変わります。

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よくある質問

Q.ブルートフォース攻撃とリスト型攻撃は、何が違いますか?

A.ブルートフォース攻撃は、組み合わせを機械的に試す攻撃です。リスト型攻撃は、ほかのサービスで流出した、実在するIDとパスワードの組み合わせを使って、別のサービスにログインを試みます。使い回しをしていると、後者のほうが、短時間で成功しやすくなります。

Q.ログインに何回か失敗するとロックされるのは、この攻撃への対策ですか?

A.はい、その1つです。試行の回数を制限すれば、片っ端から試す攻撃は、ほとんど進められなくなります。ただし、パスワードスプレーのように、1つのIDあたりの試行を少なくして、ロックされにくくする手口もあります。

Q.記号を混ぜれば、短くても安全ですか?

A.混ぜる種類より、長さのほうが、効果が大きいとされています。予測しにくい長いパスワードを、サービスごとに変えて、管理ツールで管理するのが、現実的です。

Q.自分のアカウントが狙われているかは、どう分かりますか?

A.身に覚えのないログイン通知や、ログインの失敗の通知、アカウントのロックが続くときは、試されている可能性があります。パスワードを変え、多要素認証をオンにして、ログイン履歴を確認しましょう。

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