帯域幅とは「データが一度に通れる道の広さ」
帯域幅(たいいきはば)とは、ネットワーク回線において、一定の時間内にどれだけの量のデータを送受信できるかを示す、通り道の広さのことです。単位には、以前の記事で紹介した「bps(ビット毎秒)」がよく使われます。
道路の車線数に例えると
帯域幅は、道路の車線数に例えるとイメージしやすくなります。
- 車線が多い道路(帯域幅が広い):一度にたくさんの車(データ)が同時に通行できるため、渋滞(通信の遅れ)が起こりにくい
- 車線が少ない道路(帯域幅が狭い):同時に通れる車の台数が少ないため、車の量が増えると渋滞が発生しやすい
インターネット回線を契約する際に見る「速度」の数値は、この帯域幅の大きさを表していることが多く、数値が大きいほど、多くのデータを同時にやり取りしやすいと考えられます。
帯域幅と「実際の速度」は必ずしも一致しない
契約時に表示される速度は、あくまで理論上の最大値であることが一般的です。実際の通信速度は、以下のような要因によって、この最大値より低くなることがよくあります。
- 同じ時間帯に、同じ回線を利用している人がどれだけ多いか(混雑状況)
- Wi-Fiルーターの性能や、電波の届き具合
- 接続している機器の性能
帯域幅が不足するとどうなるか
家庭内で、複数人が同時に動画視聴やオンライン会議を行っていると、限られた帯域幅を取り合う形になり、それぞれの通信速度が低下することがあります。「家族が動画を見始めたら、自分のオンライン会議が固まった」といった現象は、この帯域幅の不足によるものです。
帯域幅を有効に使うための工夫
- 動画の画質を必要以上に上げすぎない
- 使っていない端末のWi-Fi接続をオフにする
- 家庭内で複数人が同時に大容量の通信を行う時間帯を、できるだけ分散させる
専門用語は誤解が生まれやすいため、複数の情報源を確認しながら、できるだけ正確な説明を心がけました。
実は「帯域幅」より「同時接続数」が原因のことも多い
「Wi-Fiが遅い」という相談を受けて回線速度を確認すると、契約プラン自体は十分な速さなのに、家族や社員が同時に動画視聴・Web会議・クラウド同期を行っていて、実際に使える帯域幅が分散してしまっているケースをよく見かけます。回線を高速なものに乗り換える前に、まず「今、同時に何が繋がっているか」を確認するだけで、体感速度が改善することも少なくありません。
覚えておきたいこと
帯域幅は、回線の「データが同時に通れる道の広さ」を表す指標です。契約上の速度と、実際に体感する速度にズレを感じたら、この帯域幅の混雑状況を疑ってみるとよいでしょう。