トラックボールとは何か
トラックボールとは、本体自体を動かすのではなく、上部や側面に付いているボールを指で転がすことでカーソルを操作する、マウスの一種です。通常のマウスのように、本体をデスクの上で前後左右に動かす必要がありません。
通常のマウスとの一番の違い
一般的なマウスは、本体を手で持ってデスクの上を動かすことで、画面上のカーソルを移動させます。カーソルを大きく動かしたい場合は、その分だけ腕や手首を大きく動かす必要があります。
トラックボールは、本体を固定したまま、ボールを転がす動作だけでカーソルを操作します。腕全体を動かす必要がなく、指先の動きだけで操作が完結するため、以下のようなメリットがあります。
- デスクのスペースを取らない:本体を動かすスペースを確保する必要がありません
- 腕・肩への負担が少ない:長時間のパソコン作業で、腕や肩の疲れを感じやすい方に向いています
- 狭い場所でも使いやすい:本体を動かすスペースがない環境でも問題なく使えます
操作する指の位置によるタイプの違い
トラックボールには、どの指でボールを操作するかによって、いくつかのタイプがあります。
- 親指操作タイプ:本体の側面にボールがあり、親指で転がします。他の指は通常のマウスのようにクリックボタンに置いたままにできます
- 人差し指・中指操作タイプ:本体上部の中央にボールがあり、人差し指や中指で転がします
- 手のひら操作タイプ:比較的大きなボールを、手のひら全体を使って転がすタイプです
どのタイプが使いやすいかは個人差が大きいため、可能であれば実機を試してから選ぶことをおすすめします。
慣れるまでに少し時間がかかる
トラックボールは、通常のマウスとは操作感覚が大きく異なるため、最初は思うようにカーソルを動かせないと感じることが多いです。細かい操作(文字の選択や、ドラッグ&ドロップなど)は特に、慣れないうちは難しく感じるかもしれません。
ただ、多くの利用者は数日から数週間程度の使用で操作に慣れていくとされています。腕や肩の負担が気になっている方は、最初の慣れない期間を乗り越える価値がある製品だと言えます。
トラックボールを選ぶ際は、操作する指の位置(親指/人差し指・中指/手のひら)と、ボタンの配置・数を確認しておくと、自分の操作スタイルに合った製品を選びやすくなります。
こうして見ると
トラックボールは、「本体を動かさない」という発想の転換によって、省スペースかつ腕・肩への負担を減らせるポインティングデバイスです。以前の記事「メカニカルキーボードの『軸』とは」とあわせて、長時間のパソコン作業を少しでも快適にするための入力機器選びの参考にしてみてください。