「修正したのに、変わらない」
ホームページの文章を直した。画像を差し替えた。それなのに、ブラウザで見ると、古いままになっている。このような相談は、よくあります。
こうした場合、更新が失敗しているのではなく、古い内容を表示しているだけであることが、多くあります。その原因が、キャッシュです(仕組みは、キャッシュとはで解説しています)。
最初にやること:本当に未更新か、古いものを見ているだけか
キャッシュは、ブラウザ、アプリ、CDN、サーバーなど、複数の場所に存在します。そのため、「画面が変わらない」時は、まず次の切り分けから始めます。
本当に更新されていないのか、それとも、古いものを見ているだけなのか
この切り分けをせずに、設定を何度も変えたり、同じ作業をやり直したりすると、時間だけが過ぎてしまいます。
場所別に見る、キャッシュの存在
| 場所 | 内容 |
|---|---|
| ブラウザ | 見たページや画像を、手元の端末に一時保存している |
| アプリ | アプリの中に、画像やデータを一時保存している |
| CDN | 世界各地の拠点に、コピーを置いて、配信を速くしている(CDNとは) |
| サーバー | サーバー側で、作ったページの内容を、一時保存している |
「自分の画面だけ古い」ならブラウザやアプリ、「他の人にも古い」ならCDNやサーバーが疑わしい、という見当をつけられます。
切り分けの手順(利用者・更新した人)
① 別のブラウザや、別の端末で見る
別のブラウザ(普段使っていないもの)や、スマホで見て、新しい内容が表示されるなら、更新自体は成功しています。普段のブラウザのキャッシュが、古い内容を保持しているだけです。
② シークレットウィンドウで見る
シークレット(プライベート)ウィンドウは、通常のキャッシュを使わないことが多いため、新しい内容が表示されるかの、簡単な確認になります。
③ スーパーリロードをする
Windowsでは Ctrl+F5 または Ctrl+Shift+R、Macでは Command+Shift+R で、キャッシュを使わずに、読み込み直せることが多くあります。
④ ブラウザのキャッシュを削除する
上の方法でも直らない場合は、ブラウザの設定から、そのサイトのキャッシュを削除します。ブラウザ全体のキャッシュを、すべて消すこともできますが、範囲を絞るほうが、影響が小さくなります。
⑤ 別のネットワークで見る
スマホのモバイル回線など、別のネットワークで見て、新しい内容が出るなら、ネットワーク途中のキャッシュの可能性があります。
それでも古い時:運営側(更新した側)の確認
自分以外の人にも、古い画面が出る場合や、複数の環境で同じ症状が出る場合は、サーバー側やCDN側のキャッシュを疑います。
| 確認すること | 内容 |
|---|---|
| 本当に更新されているか | サーバー上のファイルの更新日時や、管理画面で、更新が反映されているか確認する |
| CDNのキャッシュ | 利用しているサービスの管理画面で、キャッシュを削除(パージ)できないか確認する |
| サーバー側のキャッシュ | ページの内容を一時保存する設定や、プラグインの機能を確認する |
| 更新の反映待ち | 設定によっては、反映までに時間がかかる場合がある |
CDNやサーバーのキャッシュは、管理画面の機能や、設定の期間によって、いつまで古い内容が残るかが決まります。サービスごとの仕様を、公式の説明で確認してください。
予防:更新が反映されやすくする工夫
ホームページなどを運営する側は、次の工夫で、キャッシュによる「古いまま」を減らせます。
- 画像やファイルの名前に、バージョンを付ける(例:内容を変えたら、ファイル名も変える)
- キャッシュの保存期間を、適切に設定する(更新が多いものは、短めに)
- 更新後に、別の環境で確認する習慣をつける