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RAIDとは?RAID 0・1・5の違いと、バックアップにならない理由

執筆・監修:よろずやIT編集部|編集方針を見る

結論:まずここだけ読めばOK

詳しい手順・原因は、この下で解説しています。

プログラミングのイラスト

結論: RAIDは、複数のディスクを束ねて、速度や、故障への強さを高める技術です。ただし、守れるのはディスクの物理的な故障だけで、誤って消した場合や、ランサムウェア、火災・水没には、備えられません。別の場所へのバックアップも、あわせて用意してください。

RAIDとは何か

RAID(Redundant Array of Independent Disks)とは、複数台のハードディスクやSSDを組み合わせて、まるで1台の大きなドライブのように扱う技術のことです。「独立したディスクの冗長な配列」という名前の通り、複数のディスクを束ねることで、単体のディスクにはない性能や耐障害性を実現します。

なぜ複数のディスクを束ねるのか

RAIDを使う目的は、大きく2つに分けられます。

  1. 速度を上げるため:複数のディスクに処理を分担させることで、読み書きの速度を上げられます
  2. 壊れにくくするため:同じデータを複数のディスクに分散して保存しておくことで、1台が故障してもデータを失わずに済むようにします

どちらを重視するかによって、後述する「構成方式(レベル)」の選び方が変わってきます。

代表的な構成方式(レベル)

RAIDにはいくつかの構成方式があり、「RAID 0」「RAID 1」のように数字で呼ばれます。代表的なものを紹介します。

このほかにも、複数のレベルを組み合わせた構成(RAID 10など)もあります。目的(速度・容量効率・耐障害性のどれを優先するか)に応じて選ばれます。

RAID 0・1・5の仕組みの違いを示す図解

「RAIDを組んでいれば安心」という誤解

ここが一番重要なポイントです。RAIDは、あくまでディスクの物理的な故障に対する備えです。次のようなケースには対応できません。

これらに備えるには、RAIDとは別に、物理的に離れた場所への定期的なバックアップが必要です。「RAIDを組んでいるから、うちのデータは安全」という考え方は、備える対象を混同している典型的な誤解です。

RAIDで備えられることと、備えられないことの図解

個人でもRAIDに触れる機会が増えている

かつては企業のサーバー室で使われることが多かったRAIDですが、近年はNAS(ネットワーク接続ストレージ)という家庭向けの機器を通じて、個人でも身近な技術になっています。写真や動画のバックアップ先として、NAS(ネットワークストレージ)を導入する方も増えており、多くの機種が内部でRAID 1やRAID 5相当の構成を採用しています。

こうして見ると

RAIDは「複数のディスクを束ねて、性能や耐障害性を高める」という考え方の技術です。ただし、それだけで安心してしまうと、誤操作や災害には対応できないという落とし穴があります。以前の記事「パソコンのバックアップ、初心者がまずやるべきこと」でも触れた通り、RAIDとバックアップは役割の異なる、どちらも欠かせない備えだと理解しておくことが大切です。

関連記事:NASとは?家庭・小さな職場で使うメリットと注意点

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よくある質問

Q.RAIDを組んでいれば、バックアップは不要ですか?

A.不要にはなりません。RAIDは主に『ドライブ1台が物理的に故障した場合』への対策です。誤ってファイルを削除してしまった、ランサムウェアに感染した、火災や水没で機器全体が壊れた、といった事態には対応できません。RAIDとバックアップは、備える対象が異なる別々の対策として、両方用意しておく必要があります。

Q.RAIDを組んだドライブが1台故障したら、データはどうなりますか?

A.構成(レベル)によって異なります。冗長性を持たせた構成であれば、故障したドライブを新しいものに交換し、復旧処理(リビルド)を行うことでデータを保持できます。ただし復旧中にもう1台が故障すると、データを失うリスクが高まるため、故障に気づいたら早めに交換することが重要です。

Q.個人でもRAIDは使われていますか?

A.はい。NAS(ネットワーク接続ストレージ)と呼ばれる家庭・小規模オフィス向けの機器の多くが、内部でRAID構成を採用しています。写真や動画のバックアップ先として、個人でも利用されることが増えています。

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