サイバーセキュリティメッシュとは何か
サイバーセキュリティメッシュとは、以前の記事で紹介した「ゼロトラスト」の考え方をさらに発展させた、それぞれの拠点や端末ごとに、柔軟かつ分散した形でセキュリティを機能させるアーキテクチャ(設計思想)のことです。「メッシュ(mesh)」は「網目」という意味で、1点に集中させるのではなく、網の目のように分散して守る、というイメージから名付けられています。
従来のセキュリティ対策との違い
従来の多くのセキュリティ対策は、「社内の拠点」に強固な防御を集中させる考え方が中心でした。しかし現在は、社員が自宅やカフェなど様々な場所から、複数のクラウドサービスにアクセスして働くことが当たり前になっています。守るべき対象が、1つの拠点に留まらず、あちこちに散らばってしまっているのです。
サイバーセキュリティメッシュは、こうした状況に対応するため、**「どこにいても、何を使っていても、それぞれの場所で適切に認証・保護される」**ように、セキュリティの仕組み自体を分散させて機能させる考え方です。
警備員の配置に例えると
従来の考え方が「建物の正面玄関にだけ、屈強な警備員を配置する」イメージだとすれば、サイバーセキュリティメッシュは「建物のあらゆる出入り口、さらには各部屋の前にも、それぞれ独立して機能する警備員を配置する」イメージに近いです。どこからアクセスされても、その場所ごとに適切なチェックが行われます。
導入によるメリット
- 社員がどこから、どのクラウドサービスにアクセスしても、一貫したセキュリティ基準を保てる
- 特定の1箇所が突破されても、被害が全体に広がりにくい構造にできる
- 拠点やクラウドサービスが増えても、柔軟に対応しやすい
今後の重要性
働き方の多様化とクラウドサービスの活用拡大が今後も続くと見込まれる中、特定の拠点だけを守る従来型の対策では限界があるとされ、分散して守るこの考え方への注目が高まっています。
複数の報道・公開情報を確認しながら、特定の立場に偏らないよう心がけてまとめています。
全体を通して言えること
サイバーセキュリティメッシュは、「働く場所も使うサービスもバラバラ」な現代の環境に対応するために生まれた、分散型のセキュリティの考え方です。