結論: 現在地が表示されない時は、多くが精度ではなく設定・許可の問題です。位置情報サービス全体、アプリごとの許可、機内モードや電波環境の順に確認します。
まず「精度の問題」か「取得自体できない問題」かを見分ける
「位置情報がおかしい」と感じた時、実は原因の性質が異なる2パターンがあります。ある程度取得はできているが場所がズレている場合は、GPSのズレに関する記事で扱う「精度」の問題です。一方、地図アプリが現在地をまったく表示できない、天気アプリの地域が更新されないといった場合は、この記事で扱う「設定・許可」が原因であることがほとんどです。
① 位置情報サービス全体がオンになっているか確認する
まずは大元の設定を確認しましょう。
- iPhoneの場合:「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「位置情報サービス」がオンになっているか確認します
- Androidの場合:「設定」→「位置情報」の項目がオンになっているか確認します
Google公式ヘルプでも、デバイス全体の位置情報の設定がオフになっている場合、どのアプリも位置情報を取得できないと説明されています。
② アプリごとの許可設定を確認する
全体設定がオンでも、特定のアプリだけ位置情報を使えないよう個別に許可が制限されている場合があります。
- iPhoneの場合:「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「位置情報サービス」から、該当のアプリを選び、「このAppの使用中のみ許可」などになっているか確認します。Apple公式サポートでも、アプリごとに正確な位置情報のオン・オフを切り替えられると説明されています
- Androidの場合:「設定」→「アプリ」→該当アプリ→「権限」→「位置情報」から、許可状況を確認します
③ 「正確な位置情報」がオフになっていないか確認する
iPhone・Android(12以降)には、「おおよその位置情報」と「正確な位置情報」を切り替える設定があります。地図アプリなど、正確な現在地が必要なアプリでこの設定がオフになっていると、大まかな位置しか表示されない、あるいは正しく機能しないことがあります。
④ 機内モード・省電力モードを確認する
機内モードがオンになっていると、当然ながら位置情報も取得できません。また、一部の省電力モードでは、バックグラウンドでの位置情報取得が制限されることがあるため、必要に応じて一時的に解除して確認してみましょう。
⑤ 屋内・地下など、電波が届きにくい環境でないか確認する
GPSは本来、屋外での受信を前提とした仕組みです。建物の中や地下では、電波が届きにくく、取得に時間がかかったり、うまく機能しなかったりすることがあります。Androidの「位置情報の精度」設定など、Wi-Fiや基地局の情報も活用する機能をオンにしておくと、屋内での取得精度を補いやすくなります。
⑥ 端末を再起動する
設定を一通り確認しても改善しない場合、位置情報関連の機能に一時的な不具合が起きている可能性があります。端末を再起動することで解消することがあります。
意外な原因:日付・時刻がズレていることも
これまでの相談の中で一番驚かれたのが、端末の日付・時刻が大きくズレていたことが原因だったケースです。位置情報というとGPSや電波の問題を疑いがちですが、時刻情報は位置の計算にも関わっているため、時刻が大きくズレていると正しく位置を取得できないことがあります。相談者の方も「まさか時間が関係あるとは」と驚いていました。「設定」→「日付と時刻」から、自動設定がオンになっているか、念のため確認しておくと安心です。
実際によくある見落としがちな原因
- OSを更新した後、位置情報の許可設定がリセットされていることに気づかず、アプリ側の不具合だと勘違いしてしまう
- バッテリー節約のために位置情報サービス自体をオフにしていたことを忘れており、必要な時に慌てて原因を探してしまう
- 複数の地図アプリを併用しており、片方だけ許可設定を変更したつもりが、もう片方に反映されていなかった
最後に
位置情報が取得できない時は、①サービス全体のオン・オフ②アプリごとの許可③正確な位置情報の設定④機内モード・省電力モード⑤電波環境⑥再起動、の順に確認すると、多くの場合原因を特定できます。「精度が悪い」場合はGPSのズレの記事も参考にしてください。
参考にした情報源
- iPhone、iPad、iPod touchで位置情報サービスとGPSのオン/オフを切り替える - Apple サポート
- Android デバイスの位置情報の設定を管理する - Android ヘルプ
※ 手順や画面表示はOSのバージョンによって異なる場合があるため、最新の情報は上記の公式ページもあわせてご確認ください。