「たかが時計」と思っていると、地味に困る
スマホの時刻がずれていても、日常生活で気づくのは「あれ、少し違う気がする」程度かもしれません。しかし実際には、時刻のズレは見た目以上にいろいろな機能に影響します。
以前の記事でも触れましたが、位置情報のトラブル相談を受けていて一番驚かれたのが、実は「端末の日付・時刻の大きなズレ」が原因だったケースでした。位置情報の計算には時刻の情報も関わっているため、時刻が大きく狂っていると、正しく位置を取得できないことがあります。位置情報が取得できない時の記事もあわせてご覧ください。
まずは「自動設定」がオンになっているか確認する
多くのスマホには、通信電波や位置情報をもとに、時刻を自動で正しく調整してくれる機能が備わっています。
- iPhoneの場合:「設定」→「一般」→「日付と時刻」から、「自動設定」がオンになっているか確認します
- Androidの場合:「設定」→「システム」→「日付と時刻」から、「自動的に設定する」がオンになっているか確認します
Apple公式サポートによると、iPhoneの時刻の自動設定は、位置情報サービスを有効にしていることが前提になっています。位置情報サービスがオフになっていると、時刻の自動設定もうまく機能しないことがあるため、あわせて確認しておきましょう。
自動設定がオンなのに、ズレたままの場合
①インターネットに接続されているか確認する
時刻の自動設定には、通信環境からの情報が必要です。機内モードになっていないか、Wi-Fiやモバイル通信が正常に繋がっているか確認しましょう。
②位置情報サービスがオンになっているか確認する
前述の通り、特にiPhoneでは時刻の自動設定と位置情報サービスが連動しています。
③ソフトウェアを最新版に更新する
OSが古いままだと、時刻同期の機能に不具合が残っている場合があります。
④端末を再起動する
一時的な同期の不具合であれば、再起動だけで直ることがあります。
「自動設定」がグレーになっていて変更できない場合
スクリーンタイムのパスコードを設定している場合や、勤務先などが配布した管理用のプロファイルがインストールされている場合、この項目が変更できないようロックされていることがあります。Apple公式サポートでも、こうしたケースについて案内されています。心当たりがある場合は、それぞれの設定側を見直す必要があります。
時刻のズレが引き起こす、意外な影響
「たかが数分のズレ」と軽視されがちですが、実務で見ていて影響が大きいと感じるのは次の2つです。
- 位置情報の精度低下:前述の通り、位置の計算に時刻情報が関わっているため、ズレが大きいと精度が落ちます
- 認証アプリのコード不一致:二段階認証で使われる確認コードの多くは、端末の時刻をもとに計算されています。時刻が大きくずれていると、正しいはずのコードが一致せず、ログインできなくなることがあります。認証アプリの記事でも、機種変更時の注意点として触れています
「時刻くらい多少ずれても」と思わず、自動設定はオンにしておくのが結局一番安全です。
まとめると
時刻のズレは、多くの場合「自動設定がオフになっている」か「自動設定はオンだが、通信・位置情報・ソフトウェアのいずれかに問題がある」かのどちらかです。まずは自動設定の状態を確認し、それでも直らない場合は、通信環境や位置情報サービスの設定まで見直してみてください。
参考
Apple製のデバイスで時刻や時間帯を変更できない場合(Apple サポート)
関連記事:パソコンの時計がずれる原因と直し方