結論: Windowsの**セキュアブート証明書(2011年版)**は、2026年6月から10月にかけて、順に期限を迎えました。期限が切れても、PCが起動しなくなるわけではありませんが、新しい証明書(2023年版)へ切り替わっていないPCは、起動前の段階の、新しいセキュリティ対策を受けにくくなります。多くのPCは、Windows Updateで自動的に切り替わります。確認は、Windowsセキュリティの画面か、PowerShellの1行でできます。
この記事は、2026年10月27日時点の情報です。日付や配信状況は、各社の発表で変わることがあるため、最終的にはMicrosoftとPCメーカーの案内を確認してください。
セキュアブートと「証明書」とは
セキュアブートは、PCの電源を入れた直後に、起動に使われるソフトが、正規のものか、改ざんされていないかを、デジタル署名で確かめる仕組みです。Windows 11の動作要件にも含まれています。
署名が本物かどうかは、PCのUEFI(昔のBIOSにあたる部分)に入っている証明書で判断します。身分証明書の「有効期限」と同じで、証明書にも期限があり、今回は2011年に発行された世代が、15年ぶりに入れ替わる時期を迎えました。
何が、いつ期限切れになるのか
各社の解説では、次の3つが、順に期限を迎えるとされています。
| 証明書 | 期限の目安 | 主な役割 |
|---|---|---|
| Microsoft Corporation KEK CA 2011 | 2026年6月24日ごろ | セキュアブートの鍵の更新を許可する |
| Microsoft UEFI CA 2011 | 2026年6月27日ごろ | Windows以外の、第三者のブートソフトなどへの署名 |
| Microsoft Windows Production PCA 2011 | 2026年10月19日ごろ | Windowsの起動ソフトへの署名 |
つまり、10月19日が、最後の期限でした。新しい証明書は「2023年版」と呼ばれ、順次、置き換えが進められています。
期限が切れると、どうなるのか
PCメーカーの案内などでは、次のように説明されています。
- 更新されていないPCも、起動し、通常どおり使え、Windows Updateも受け取れる
- ただし、起動前の段階に関する、新しいセキュリティ対策が、受けられなくなる
- そのため、時間がたつほど、新しい脅威への備えが、薄くなっていく
「明日から使えなくなる」という種類の話ではありません。ただし、放置してよいという意味でもないため、次の方法で、自分のPCの状態を確認しておくと安心です。
自分のPCが更新済みか、確認する方法
方法① Windowsセキュリティで見る(いちばん簡単)
- スタートメニューから、**「Windowsセキュリティ」**を開きます
- **「デバイスのセキュリティ」**を開きます
- セキュアブートに関する表示を確認します
緑のチェックなら、問題なし。黄色や赤の表示が出ている場合は、画面の案内に従って、対処します。表示の名前や位置は、Windowsのバージョンや更新状況で、異なることがあります。
方法② PowerShellで、新しい証明書があるか調べる
- スタートメニューで**「PowerShell」**と検索し、管理者として実行します
- 次の1行を貼り付けて、Enterキーを押します
[System.Text.Encoding]::ASCII.GetString((Get-SecureBootUEFI db).bytes) -match 'Windows UEFI CA 2023'
- Trueと表示された:新しい証明書(2023年版)が、すでに入っています
- Falseと表示された:まだ、2011年版のままの可能性があります
- エラーが出た:セキュアブートが無効、またはセキュアブートに対応していない構成(古い起動方式)の可能性があります
このコマンドは、調べるだけで、PCの設定は変わりません。