結論: デジタル庁は2026年10月20日、「Androidのマイナンバーカード」のサービスを予定どおり開始しました。従来の「スマホ用電子証明書」を刷新したもので、対応機種は同じ条件ですが、新機能の「属性証明機能」は、さらに限られた機種でしか使えません。
何が始まったのか
「Androidのマイナンバーカード」は、Android端末向けに提供されてきた「スマートフォン用電子証明書」を、リニューアルして機能を広げたサービスです。Googleウォレットのアプリで、バーチャルカードとして表示できます。
iPhoneでは、2025年6月から、同様のマイナンバーカードの機能が、すでに提供されていました。Androidは、約1年4か月遅れての対応になります。
使える機種の条件
従来の「スマホ用電子証明書」に対応している機種が、基本的に、そのまま対象です。移行するには、次の条件を、すべて満たす必要があります。
- OSが、Android 12以降であること
- 最新の「マイナアプリ」が、インストール済みであること
- 最新の「Googleウォレット」アプリが、インストール済みであること
- 最新の「おサイフケータイ」アプリが、インストール済みであること(電子証明書などの書き込みに必要)
「属性証明機能」は、さらに限られる
新しい属性証明機能(カード代替電磁的記録)は、対面での本人確認や年齢確認などを、スマホで行えるようにする機能です。この機能を使うには、**一定の基準を満たすセキュリティチップ(StrongBox対応)**を搭載した機種が必要で、対応機種は限られます。
- 属性証明機能に対応しない機種では、電子証明書の機能だけが使えます
- その場合、バーチャルカードの券面に、機能が限られている旨が明記されます
- デジタル庁は、対応機種は今後増える見込みとしています
自分の機種が、どちらに当たるかは、デジタル庁が公表している、対応機種の一覧で確認してください。
iPhoneとの違い
属性証明機能に対応するAndroidのマイナンバーカードは、機能面では、iPhoneのマイナンバーカードとの差がなくなります。ただし、実装の違いによる、使い方の差は残ります。
| 場面 | iPhone | Android |
|---|---|---|
| マイナ保険証やコンビニでの証明書発行 | スマホ側で、顔認証や指紋認証を行う | カードリーダー側で、4桁の暗証番号を入力する |
| 対面確認アプリでの本人確認 | 共通の手順 | 属性証明機能対応機種では、共通の手順 |
- マイナ保険証は、医療機関のカードリーダーに、スマホ用のNFC読み取り機能が付いている場合に使えます
- コンビニでの公的証明書の発行は、対応状況や発行できる書類が、市区町村によって異なります
AndroidとiPhoneで、認証方法をそろえる検討は、今後進められる予定とされています。
始める前の準備
- 自分のスマホが、対応機種かを確認する(Android 12以降か、など)
- 「マイナアプリ」「Googleウォレット」「おサイフケータイ」を、最新の状態に更新する
- マイナンバーカード本体と、暗証番号を、手元に用意する
- 具体的な手順は、マイナアプリの案内と、デジタル庁の公式説明に従う
暗証番号は、忘れると、再設定の手続きが必要になります。他人に教えたり、メールやSMSで求められて、入力したりしないよう注意してください。
注意したいこと
- 偽の案内に注意:新しい制度の開始に合わせて、公式を装った、偽のメールやSMS、偽アプリが、出回りやすくなります。手続きは、必ず公式のアプリや、公式サイトから行ってください。フィッシング詐欺とはも参考にしてください
- スマホの紛失に備える:ロックの設定を、確実に行う。紛失した場合の手続きは、公式の案内で、確認しておく
- 機種変更の前に確認する:移行の方法を、事前に、確認しておく。機種変更の注意点は、機種変更でデータを移す方法をご覧ください
普及状況
2026年8月末時点で、マイナンバーカードの発行枚数は1億452万5,120枚、人口に対する保有率は84.3%です。そのうち、iPhoneのマイナンバーカードの利用者は約850万人、Androidの電子証明書搭載サービスの利用者は約80万人にとどまっています。今回の刷新で、Androidでの利用が増えるかが、注目されています。
関連する動き
同じ日に、JR東日本は、モバイルSuicaのアプリ内で、新しいコード決済「teppay」を始めました。高額の利用(最大30万円)では、マイナンバーカードによる本人確認が使われます。詳しくは、teppayとはをご覧ください。
参考
- 「Androidのマイナンバーカード」サービス開始 概要とセットアップ方法を紹介 - ITmedia Mobile
- デジタル庁が「Androidのマイナンバーカード」対応機種を公表 - ITmedia ビジネスオンライン
※2026年10月20日時点の情報です。対応機種や手順は、変更される場合があります。最新の情報は、デジタル庁の公式発表でご確認ください。
関連記事:パスワード管理の考え方