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AIにファイルやスクリーンショットを渡す前に確認したい5つのこと

執筆・監修:よろずやIT編集部|編集方針を見る

結論:まずここだけ読めばOK

詳しい手順・原因は、この下で解説しています。

仕事のイラスト

「見えている部分」だけが、渡るとは限らない

AIにExcelの表を読み込ませて、集計を手伝ってもらう。画面のスクリーンショットを渡して、エラーの原因を聞く。AIの使い方として、とても便利です。

ただし、注意したいことがあります。ファイルやスクリーンショットには、画面では気づきにくい情報が、含まれていることがあります。文章をコピーして貼る場合は、貼った内容が目で確認できますが、ファイルをそのまま渡す場合は、見えていない部分も、渡してしまう可能性があります。

ファイルに、隠れていることのある情報

ExcelやWord、PowerPointのファイルには、次のようなものが含まれることがあります。

ファイル 隠れていることのある情報
Excel 非表示のシート、コメント、作成者情報、外部へのリンク
Word 変更履歴(削除した文章を含む)、コメント、隠し文字、作成者情報
PowerPoint 非表示のスライド、発表者ノート、コメント、グラフの元データ

たとえば、Wordの変更履歴が残っていると、削除したはずの文章が、履歴として、ファイルの中に残っていることがあります。PowerPointの発表者ノートには、話す内容のメモや、社内向けの注意書きが書かれていることがあります。

スクリーンショットに、写り込みやすいもの

画面を撮影した画像には、意図せず写り込む情報があります。

特に、通知は、撮影の瞬間に表示されるため、気づきにくいものです。

渡す前に確認したい5つのこと

① 必要な範囲だけに、絞る

ファイル全体を渡すのではなく、必要な部分だけを、新しいファイルに作り直すほうが安全です。たとえば、表の一部だけを、新しいブックにコピーします。スクリーンショットも、必要な部分だけを、切り取ります。

② 隠れた情報を、調べる

ファイルの内容を、目で確認するだけでなく、隠れた情報がないかを調べます。当サイトの提出前ファイル診断では、Excel・Word・PowerPointのファイルを、ブラウザ上で調べて、非表示のシートやスライド、変更履歴、コメント、発表者ノート、作成者情報などを確認できます(ファイルは、サーバーに送信されません)。

③ スクリーンショットの写り込みを、消す

撮影の前に、通知を一時的にオフにし、必要なウィンドウ以外を閉じます。撮影した後に、画像を見直して、写り込んでいるものがないか確認します。

④ 個人情報・社外秘を、伏せる

氏名・連絡先・取引先名・金額などは、仮名や記号に置き換える、または塗りつぶします。文章として貼る場合は、AIに貼る前チェックで、機微情報らしき文字列を確認できます。

塗りつぶす時は、注意が必要です。元のPDFや文書の上に、黒い図形を重ねただけだと、下の文字が、残っていることがあります。塗りつぶしたら、画像として書き出すことで、確実に隠せます。

⑤ 組織のルールを、確認する

そもそも、そのAIサービスに、業務のファイルを渡してよいのか、組織のルールを確認します。ルールが、まだ整っていない場合は、生成AI利用ルールのひな形が、参考になります。

場面別:何を渡して、何を渡さないか

よくある場面ごとに、渡し方の考え方を整理しました。

場面 渡し方の目安
Excelの関数を相談したい 実際のデータは渡さず、列の構成と、やりたいことを、文章で伝える。必要なら、ダミーの数行だけ
エラーの原因を聞きたい エラー画面の、エラーメッセージの部分だけを切り取る。アカウント名やURLは、伏せる
資料の内容を要約してほしい 機密表示がない部分だけを、文章として貼る。ファイル全体は渡さない
議事録を整理してほしい 参加者名や案件名を、仮名に置き換えた、メモを貼る(議事録をAIで安全に整理する手順)
画面の使い方を聞きたい 該当の画面だけを、切り取る。通知や、他のタブが写っていないか確認する

共通するのは、目的を達成するために必要な最小限だけを渡すことです。「念のため、全部」ではなく、「必要な部分だけ」を、基本にします。

迷った時は「渡さない」

どこまで確認しても、不安が残る時は、渡さないのが基本です。必要なことは、ファイルを渡さなくても、構造だけを文章で伝えることで、解決できることが多くあります。

たとえば、Excelの関数を相談したい場合は、実際のデータではなく、「A列に日付、B列に金額がある」という構造だけを伝えれば、十分です(ExcelでAIに関数を書かせるコツ)。

手順のまとめ

  1. 必要な部分だけを、新しいファイル・画像として作る
  2. ファイルは、提出前ファイル診断で、隠れた情報を確認する
  3. スクリーンショットは、通知をオフにして撮り、写り込みを見直す
  4. 個人情報・社外秘は、伏せるか、塗りつぶして画像化する
  5. 組織のルールを、確認する

まとめ

画面を撮影する基本の方法は、スクリーンショットの撮り方でも解説しています。

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よくある質問

Q.隠しシートやコメントも、AIに読み込まれますか?

A.サービスや、ファイルの渡し方によって異なりますが、ファイルの内容全体が処理の対象になる場合があります。画面で見えていない内容(非表示のシート、コメント、変更履歴など)も、含まれ得ると考えて、渡す前に確認することをおすすめします。

Q.スクリーンショットで、特に写り込みやすいものは何ですか?

A.画面の隅に出る通知、開いている他のタブやブックマーク、アドレスバーのURL、ログイン中のアカウント名やメールアドレスなどです。必要な部分だけを切り取り、通知を一時的にオフにしてから撮ると、写り込みを防げます。

Q.黒く塗りつぶせば、安全ですか?

A.画像として保存し直した場合は、基本的に、塗りつぶした部分は読み取れません。ただし、元のファイル(PDFや文書)の上に、黒い図形を重ねただけでは、下の文字が残っていることがあります。塗りつぶした後は、画像として書き出す方法が確実です。

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