結論: Googleは、デスクトップ版Chrome 156で、10月28日に52件(Critical 4件を含む)、10月29日(米国時間)に21件(Critical 1件を含む)の脆弱性を修正しました。Chromeは自動で更新されますが、ブラウザを再起動するまで、完全には適用されません。アドレス欄に chrome://settings/help と入力して、更新の確認と再起動まで済ませてください。
※この記事は、2026年10月30日時点の報道(窓の杜など)に基づきます。配信状況やバージョン番号は、変わる可能性があります。
何が起きたのか
窓の杜の報道によると、Googleは、デスクトップ向けChromeの安定(Stable)チャネルを、2日続けて更新しました。
| 日付 | 内容 |
|---|---|
| 10月28日 | Chrome 156のセキュリティ更新。52件の脆弱性を修正(Critical 4件を含む) |
| 10月29日(米国時間) | 追加の更新。21件の脆弱性を修正 |
10月29日の更新の版は、次のとおりです。
- Windows・Mac:v156.0.8078.79/.80
- Linux:v156.0.8078.79
今後、数日から数週間かけて、順次、配信されます。対応OSは、Windows版がWindows 10以降(Arm版はWindows 11以降)、Mac版がmacOS 13 Ventura以降です。
10月29日の更新:21件の内訳
深刻度は、Chromeの4段階で示されます。
| 深刻度 | 件数 |
|---|---|
| Critical(最も高い) | 1件 |
| High(2番目に高い) | 19件 |
| Medium(3番目) | 1件 |
これは、Chrome独自の評価で、CVSSの点数とは別のものです。
Criticalの脆弱性
- CVE-2026-76024:MediaStreamにおける、メモリ破損(Memory corruption)
メモリ破損は、プログラムが、本来使ってはいけないメモリを、想定外に扱ってしまう問題です。アプリのクラッシュで済む場合もあれば、攻撃者にコードを実行され、システムの乗っ取りにつながる場合もあります。窓の杜も、できるだけ早い対応を促しています。
悪用が確認されたとの記載は、窓の杜の記事にはありません(10月30日時点)。ただし、修正内容が公開された後は、悪用が試みられやすくなります。脆弱性の基本は、脆弱性とはで解説しています。
今すぐやること:更新の確認と、再起動
- 右上の縦三点メニューを開き、「ヘルプ」→「Google Chromeについて」を選ぶ(または、アドレス欄に
chrome://settings/helpと入力する) - 更新があれば、自動でダウンロードされる
- 「再起動」を押す
- もう一度、同じ画面で、バージョンが新しいか確認する(Windows・Macは、156.0.8078.79以上が目安)
再起動の前に
- 入力途中のフォームや、保存していない作業は、先に保存する
- 再起動後、閉じたタブは、Ctrl + Shift + Tで戻せる
- 設定で「前回開いていたページを開く」にしておくと、再起動後に、同じタブが開く
自動更新でも、再起動まで古いまま
Chromeは、バックグラウンドで更新をダウンロードします。ただし、適用されるのは、再起動した時です。ブラウザを、何日も開きっぱなしにしていると、更新が「再起動待ち」のまま、修正前の古い版を使い続けることになります。
Googleのヘルプでは、更新が公開されてから、再起動を待っている時間の目安として、更新ボタンの色が紹介されています。
| 色 | 目安 |
|---|---|
| 緑 | 更新の公開から約2日 |
| オレンジ | 約4日 |
| 赤 | 約7日 |
表示は、バージョンや環境で異なる場合があります。
更新できない・反映されない時
| 症状 | 考えられる原因 | 対処 |
|---|---|---|
| 「更新」が見つからない | 配信が、まだ自分の環境に来ていない | 数日待つ。手動の確認を、もう一度試す |
| 「再起動」ボタンが出ない | 更新のダウンロード中、またはすでに最新 | 画面を開いたまま、少し待つ。版を確認する |
| 更新が進まない | 通信が不安定、空き容量が少ない | ネット接続とストレージを確認する |
| 自分では更新できない | 会社のPCで、管理者が配信を管理している | 情報システムの担当者に確認する |
古いブラウザを使い続けるリスクは、ブラウザが重い時の確認とは別の、安全面の問題です。拡張機能も、ブラウザの一部として、権限を持っています。Chrome拡張機能の安全な選び方も参考にしてください。