「保存したはずの資料がない」。公務員時代に、何度も聞いた相談です。
不思議なのは、ほとんどの場合、ファイルが消えたわけではないことです。どこかには、あります。ただ、本人が、どこに保存したのかを、意識していなかった。保存ボタンは押したけれど、保存先の画面は、見ていない。そうなると、「保存した」という記憶だけが残って、場所が思い出せません。
この記事では、探す順番を決めておくことで、焦らずに探せるようにします。
探し始める前に、3つだけ思い出す
闇雲に探す前に、次の3つを、思い出してみてください。答えが分からなくても、絞り込みのヒントになります。
- いつ頃、作った(最後に触った)か:今日か、先週か、先月か
- 何のソフトで、開いたか:Excel、Word、PDF、写真、メールの添付など
- どこで、受け取った・作ったか:自分で作った、メールで届いた、ダウンロードした、人からもらった
この3つが分かれば、探す範囲は、一気に狭まります。
Windowsで探す順番
① まず、検索を使う
- エクスプローラーを開く(「Windowsキー+E」)
- 画面右上の検索欄に、思い出せる言葉(ファイル名の一部や、ファイルの中の言葉)を入力する
- 名前が分からない場合は、検索の画面で、**「更新日時」や「種類」**を指定して、絞り込む
「今週」「先月」と日付で、絞り込めるので、名前を忘れていても、見つかる場合があります。
② 「最近使ったファイル」を見る
エクスプローラーの左側にある「クイック アクセス」には、最近開いたファイルが、並んでいます。「最近開いたのに、場所が分からない」というファイルは、ここで見つかることが多いです。
また、「Windowsキー+R」を押して、「shell:recent」と入力して開くと、最近使ったファイルの一覧が出ます。
③ 保存されやすい場所を、順番に見る
- ダウンロード:メールの添付や、Webから落としたもの
- デスクトップ:「とりあえず」置いたもの
- ドキュメント:Officeなどが、標準で保存する場所
特に、ダウンロードに、入ったままになっているファイルは、驚くほど多いです。
④ OneDriveの同期で、場所が変わっていないか
Windows 11では、デスクトップやドキュメントが、OneDriveのフォルダの中に、移っている場合があります。「前は、ここにあったのに」と感じたら、OneDriveのフォルダの中も、見てみてください。
⑤ ごみ箱と、別のアカウントを確認する
- ごみ箱:誤って削除していないか
- 別のユーザーアカウント:家族と共有のパソコンなどで、別のアカウントに保存していないか
保存せずに閉じてしまった時
Word・Excel・PowerPointには、自動回復の機能があります。
- ソフトを、開き直す
- 「ファイル」→「情報」を開く
- 「ブックの管理」(Wordは「文書の管理」)→「保存されていないブックの回復」を選ぶ
- 一覧から、探しているファイルを開く
回復できるのは、自動保存の設定が有効で、残っている場合です。見つかったら、すぐに、別名で保存してください。画面の名称は、バージョンによって異なる場合があります。
Macで探す順番
- Spotlight(「Command+スペース」)で、言葉を入力する
- Finderの「最近の項目」を見る
- ダウンロード・デスクトップ・書類フォルダを確認する
- iCloud Driveに、保存していないかを確認する
スマホで探す順番
iPhone
- 「ファイル」アプリで、検索する。「最近使った項目」も確認する
- 写真は、「写真」アプリ(アルバムの「最近削除した項目」も)
- メールの添付や、LINEで受け取ったファイルは、そのアプリの中に残っている場合がある
Android
- 「Files by Google」や、機種の「ファイル」アプリで探す
- ダウンロードしたものは、「ダウンロード」フォルダを確認する
スマホは、写真とファイルが、別の場所にあることが、混乱のもとです。「画像のはずなのに、写真アプリにない」という時は、ファイルアプリの中も、探してみてください。