結論: Windowsでは、標準機能ではZIPにパスワードを付けられません。無料の7-Zipで、アーカイブ形式を「zip」にし、暗号化方式を**「AES-256」**に選べば、パスワード付きZIPを作れます。ただし、AES-256のZIPは、Windows標準のエクスプローラーでは開けないことがあるため、相手の環境を先に確認してください。
方法の違いを、先に整理
| 環境 | パスワード付きZIPの作成 | 注意点 |
|---|---|---|
| Windows標準(右クリックで圧縮) | できない | パスワードの項目がない |
| Windows+7-Zip | できる(AES-256を選べる) | 受け取る側の対応が必要な場合がある |
| Mac標準(Finderで圧縮) | できない | 別のソフトを使う |
| Mac+ターミナル | できる | 暗号化方式が弱い場合がある |
| Mac+Kekaなどのソフト | できる | ソフトによって、選べる方式が異なる |
Windows標準では、パスワード付きZIPを作れない
Windowsでファイルを右クリックして、「ZIPファイルに圧縮する」を選ぶと、圧縮はできますが、パスワードを設定することはできません。パスワードを付けるには、別の圧縮ソフトが必要です。
7-Zip(7zip)でパスワードをかける手順(パスワード付きZIPファイルの作り方)
ZIP(ジップ)ファイルにパスワードをかける手順を、無料で使える7-Zipを例に説明します。ソフトは、必ず公式サイトから入手してください。
- 7-Zipをインストールする
- 圧縮したいファイル(またはフォルダ)を、右クリックする
- 「7-Zip」→「アーカイブに追加」を選ぶ(Windows 11では、「その他のオプションを確認」の中に出ることがあります)
- 「アーカイブ形式」を「zip」にする
- 「暗号化」の欄に、パスワードを入力する
- 「暗号化メソッド」で、**「AES-256」**を選ぶ
- 「OK」を押して、作成する
メニューの名称は、バージョンによって異なる場合があります。
「7zip」「7 zip」「7-Zip」は、すべて同じソフトです。ダウンロードの注意点や、解凍の手順は、7-Zip(7zip)の使い方で詳しく解説しています。
Macでパスワード付きZIPを作る場合
Macのファイル(Finder)の標準機能で圧縮したZIPには、パスワードを付けられません。主な方法は2つです。
- 圧縮解凍ソフトを使う:Kekaなどの無料のソフトで、パスワードを設定できます
- ターミナルのzipコマンドを使う:パスワードを付けられますが、標準の暗号化方式は強度が低いとされています。機密性が高いファイルには向きません
どの方法でも、暗号化方式をAES-256などの強いものにできるかを、確認してから使ってください。
暗号化方式の違い:ZipCryptoとAES-256
| 方式 | 強度 | 互換性 |
|---|---|---|
| ZipCrypto | 低いとされる | 多くのソフトで開ける |
| AES-256 | 高い | 対応していないソフトがある。Windows標準のエクスプローラーでは解凍できない場合がある |
強度を優先するならAES-256ですが、相手が開けなければ意味がありません。官公庁や自治体の案内にも、「AES-256で暗号化しているため、Windows標準のエクスプローラーでは解凍できない。対応する解凍ソフトを使ってください」と書かれている例があります。
送る前に、相手がどの環境(OS・解凍ソフト)かを確認するのが、いちばんのトラブル予防です。
ファイル名も隠したい時は
ZIP形式では、パスワードを付けても、中のファイル名は見えます。ファイル名自体が機密の場合は、7z形式で「ファイル名を暗号化する」を選ぶ方法があります。ただし、7z形式は、受け取る側も7-Zipなどの対応ソフトが必要です。