結論: GMOインターネットの**「お名前.com デスクトップクラウド」(全プラン)が不正アクセスを受け、10月24日の発表で、利用者情報の外部への持ち出しが確認されました。影響の可能性があるサーバーは26,739件ですが、これは被害者の数ではありません**。利用者に対しては、5,000円の見舞金と、不正取引による実現損失の補償の方針が示されています。対象の利用者は、取引口座のパスワード変更、ログイン中セッションの切断、取引履歴の確認を、急いでください。
この記事は、2026年10月27日時点で確認できた、10月24日(第5報)までの発表をもとにしています。続報で内容が変わる可能性があるため、最新は、GMOの公式のお知らせを確認してください。
何が起きたのか
**「お名前.com デスクトップクラウド」**は、インターネット上に、自分専用のWindows環境を借りられるサービスです。自宅のPCをつけっぱなしにしなくても、プログラムを動かし続けられるため、FX(外国為替証拠金取引)の自動売買を、24時間動かす用途で、広く使われています。
そのため、環境の中に、証券会社やFX会社の口座のログイン情報が、保存されていることがあります。そこに、第三者が侵入すると、サービス内の情報が漏れるだけでなく、取引口座の不正な操作にもつながるおそれがあります。
時系列(GMOの発表より)
| 日付 | 出来事 |
|---|---|
| 10月19日 | 利用者からの問い合わせを受け、調査を開始 |
| 10月20日 | 一部の利用者のサーバーに、第三者が設置した不正なプログラムを確認。新規申し込みと管理画面を停止し、緊急メンテナンスを案内 |
| 10月21日 | 全プランのサーバーを順次停止。第1報で、影響の可能性があるサーバーを26,739件と公表。情報が閲覧された可能性を説明 |
| 10月22日 | 警察に相談。第2報で、保存されたログイン情報が悪用された可能性を説明し、パスワード変更などを要請 |
| 10月23日 | 第3報で、口座のパスワード変更に加え、ログイン中のセッションの切断を要請 |
| 10月24日 | 第4報で、情報の外部への持ち出しを確認。見舞金・補償・代替サービスの方針を発表。第5報で、利用者自身のPC・スマホの点検を要請 |
分かっていること・まだ分からないこと
| 分かっていること | まだ分からないこと(10月24日時点) |
|---|---|
| 対象は、デスクトップクラウドの全プラン | 被害を受けた人数、情報が取られたサーバーの件数 |
| 利用者情報の、外部への持ち出しを確認 | 持ち出された情報の項目・件数 |
| 利用者から、取引口座での、身に覚えのない操作の報告がある | 不正取引の口座数・損失総額 |
| 攻撃者とみられる者から、金銭要求と脅迫を受けている(GMOは応じない方針) | 侵入経路・原因、犯人の特定 |
26,739件は、「影響を受けた可能性があるサーバーの数」です。実際に侵入されたサーバーの数でも、被害者の人数でもありません。
金銭要求について、報道では、攻撃者が約79億円を求めたと伝えられています。GMOは、要求には応じない方針を示しています。
補償と今後の予定
GMOが、10月24日に示した方針は、次のとおりです。
- 見舞金:10月24日時点の契約者全員に、一律5,000円。金銭的な被害の有無にかかわらず、対象
- 不正取引の補償:今回の不正アクセスに起因すると、GMOが認めた不正取引の実現損失を補償。通常の相場変動による損失や、得られたはずの利益は、対象外
- 代替サービス:現行の基盤は、そのまま再開せず、希望者には、独立したクラウド基盤の代替サービスを案内(乗り換え後6か月間無料の方針)
- 案内の予定:見舞金の受け取り方法や、代替サービスについては10月30日23時59分までに、不正取引の補償手続きは11月6日までに、メールと公式サイトで案内
これらは、**支払い日ではなく、「案内する予定日」**です。実際の手続きは、公式の案内に従ってください。