結論: パソコンが重いとき、最初にやることは、再起動して、変化があるかを見ることです。そのうえで、**「起動直後から重いのか」「時間がたつと重くなるのか」**を見分けると、原因を絞り込めます。「PCが古いから」で終わらせず、タスクマネージャーで、何がメモリを使っているかを確認しましょう。
「重い」の原因は、だいたい決まっている
パソコンの動作が重くなる原因は、実はそれほど多くありません。トラブルの相談を受けるときも、まず**「いつから起きているか」「何をした直後か」「今どんな状態か」の3点を、確認します。パソコンの場合は、ここに「再起動すると変わるか」**が加わります。
① 起動時に立ち上がるアプリが多すぎる
パソコンの電源を入れた瞬間から、裏側でたくさんのアプリが自動的に起動していませんか。
- Windows: Ctrl+Shift+Escでタスクマネージャーを開き、「スタートアップアプリ」で、影響の大きいもののうち、不要なものを「無効」にします(アプリが消えるわけではなく、自動で起動しなくなるだけです)。
- Mac: 「システム設定」→「一般」→「ログイン項目」で、不要なものを外します。
これだけで、起動後の重さが、改善することがあります。
② ストレージの空き容量が少ない
パソコンは、作業のたびに、一時的なデータを保存する場所を必要とします。空き容量が少なすぎると、動作が不安定になったり、更新に失敗したりしやすくなります。目安として、1〜2割程度は空きを残しておくと安心です。
不要なファイルやアプリを削除し、大きなファイルは、外付けのストレージなどに移しましょう。ファイルを、消さずに整理したいときは、パソコンのバックアップの始め方も参考になります。
③ ブラウザのタブを開きすぎている
ブラウザのタブは、1つ開くごとに、メモリを使います。特に、動画、メール、Webアプリのタブは、大きくなりがちです。
- 使わないタブは、ブックマークに保存して閉じる
- Chromeなら、「設定」→「パフォーマンス」の「メモリセーバー」をオンにすると、使っていないタブを、休止させられる
- Chromeでは、Shift+Esc(Windows)で、タブごとの使用量を確認できる
「動画のタブを開いたまま、50個近くのタブを放置していた」という状態は、誰にでも起こります。気づいたら、タブを数えるだけでも、効果があります。
④ ウイルス対策ソフトのスキャンが重なっている
意図せずバックグラウンドでスキャンが実行されていると、その間は動作が重くなります。スキャンのスケジュールを、パソコンを使わない時間帯(夜間など)にします。
⑤ メモリ(RAM)そのものが不足している
上記を試しても改善しない場合、パソコンのメモリが、今の使い方に対して足りない可能性があります。ブラウザ、ビデオ会議、Officeアプリを同時に使うような使い方では、8GBは余裕が少なく、16GBあると安心というのが、おおまかな目安です。
増設可能な機種であれば、増設用メモリ(RAM)を追加するだけで、体感速度が大きく変わることもあります。ノートPCには、メモリが基板に直付けで、増設できない機種もあるので、購入前に、仕様を確認してください。
「起動直後は普通なのに、だんだん重くなる」場合
「起動した直後から遅い」のとは違って、最初は普通に使えるのに、しばらくすると、どんどん重くなるという相談もあります。この場合、まず気になるのが、メモリやCPUの使用状況です。
「朝は普通だったのに、午後になるとブラウザもExcelも遅い」という場合、長時間起動したまま、複数のアプリを使い続けていることがあります。
- ブラウザのタブを大量に開いている
- 常駐ソフトが多い
- 大きなExcelファイルを、長時間扱っている
- アプリが正常に終了せず、メモリを使い続けている
印象的なのは、本人としては「特に何もしていない」のに、実際には朝から、何十個もの処理を積み重ねているケースです。
タスクマネージャーで確認する手順
- Ctrl+Shift+Escを押して、タスクマネージャーを開く(Windows)
- 「プロセス」タブを開く
- 「メモリ」の列をクリックして、使用量の多い順に並べる
- 上位のアプリを確認する。心当たりのある、ブラウザ・Excelなどなら、そのアプリを閉じる、または開き直す
Macの場合: 「アクティビティモニタ」を開き、「メモリ」のタブで、使用量を確認します。下部の「メモリプレッシャー」のグラフが、黄色や赤に近づいていれば、メモリが足りていない状態です。
Excelが特に重いときは、ファイルの中身が膨らんでいることもあります。確認の順番は、Excelが重い・開くのが遅い時の原因と直し方にまとめています。
結局のところ
「重い」と感じたら、まずは再起動して、次に①〜④の、無料でできる対策から試してみてください。それでも改善しない場合に、初めてメモリ増設や、パソコンの買い替えを検討するのがおすすめです。