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約50社を支援して見えてきた、本当に多いIT困りごとランキングとその正体

執筆・監修:よろずやIT編集部|編集方針を見る

結論:まずここだけ読めばOK

詳しい手順・原因は、この下で解説しています。

PC・スマホのイラスト

公務員からITコンサルタントに転身し、これまでおおよそ50の企業・団体の支援に携わってきました。その中で繰り返し相談されるトラブルには、実ははっきりとした傾向があります。今回は、その傾向をランキング形式で整理してみました。

順位 困りごと 特に多い層
1位 パスワードが分からない 全年代共通
2位 スマホのストレージ不足 全年代共通
3位 Wi-Fiがつながらない 中高年層に多い
4位 アカウント(ログイン・ロック) 若年層に多い
5位 バックアップの「つもり」問題 全年代共通
6位 アップデートの「やる・やらない」問題 企業に多い
7位 キャッシュレス決済のトラブル 全年代共通
8位 位置情報のズレ・取得不可 全年代共通

図で見る、困りごとランキング

順位を決めているのは「頻度」だけではありません。「その場では気づかないけれど、止まった瞬間に大きく困る」ものほど、上位に来る傾向があります。

IT困りごとランキングを示す図解

1位〜3位:日常の土台になっているもの

1位:パスワードが分からない。 「メモしたはず」「どこかに保存した気がする」という状態で、結局ログインできなくなるケースです。あらゆる相談の中で、圧倒的に多い1位です。詳しくはパスワード管理の記事でも紹介していますが、対策は「覚える」から「管理する」への発想の転換に尽きます。

2位:スマホのストレージ不足。 「写真が撮れない」「アプリが固まる」という相談の裏側を見ると、たいてい空き容量がほぼゼロです。ストレージ不足の記事で詳しく解説しています。

3位:Wi-Fiがつながらない。 ただし原因は様々で、ルーターの再起動で直るものから、設定ミス、そもそも回線側の問題まで幅があります。Wi-Fiの記事では、切り分けの手順を紹介しています。

4位〜8位:見落とされがちだが、地味に効いてくるもの

4位:アカウント(ログインできない・ロック)。 パスワードとほぼセットで発生し、復旧の手間が重いぶん印象に残りやすいトラブルです。アカウントロックの記事も参考にしてください。

5位:バックアップの「つもり」問題。 「取っているつもり」が、いざという時に発覚してダメージが大きくなるパターンです。バックアップ確認の記事、同期とバックアップの違いの記事もあわせてご覧ください。

6位:アップデートの「やる・やらない」問題。 放置するか即座に適用するかで、トラブルの質がまったく変わります。Windowsアップデートの記事でも触れた通りです。

7位:キャッシュレス決済のトラブル。 日常的に使う頻度が高い分、「使えない」がそのままストレスに直結します。PayPayの記事で詳しく扱っています。

8位:位置情報のズレ・取得不可。 普段はまったく意識されませんが、トラブルが起きた時に理解不足が一気に露呈する項目です。GPSのズレの記事、位置情報が取得できない時の記事もご覧ください。

相談傾向は、年代・立場によってはっきり変わる

同じ「IT困りごと」でも、相談してくる相手によって傾向は大きく異なります。

年代別で見ると、30代までの若い世代はアカウント・連携・引き継ぎ系のトラブルが多く、「仕組みは知っているが、設定でつまずく」傾向にあります。一方、40代以降の中高年層はWi-Fi・端末設定・基本操作系のトラブルが多く、「そもそも仕組みが分からない」ことが原因になりがちです。若い世代は操作は速いものの前提理解が抜けやすく、中高年層は理解は慎重でも操作そのもので詰まりやすい、という対照的な違いがあります。

個人と企業でも違いが見られます。 個人の相談は「今すぐ解決したい」という単発のトラブルが中心ですが、企業の相談は同じトラブルが繰り返し発生する、構造的な問題であることが多いです。権限設定や運用ルール、責任範囲といった要素が絡んでくるため、個人の相談よりも根が深くなりがちです。

共通する「正体」:仕組みではなく感覚で使っている

ここまでの相談に共通する根本原因を一言で表すなら、**「仕組みではなく“感覚”で使っている」**ということに尽きます。もう少し分解すると、

というように、いずれも「確認していない前提」の上に成り立っています。普段はそれでも困らないのですが、その前提が崩れた瞬間、まとめてトラブルとして表面化するのです。

まとめると

トラブルの多くは、「難しい技術」が原因ではありません。「なんとなく使えている状態」をそのままにしていることが、ある日まとめて問題として表に出てくるだけです。大切なのは完璧に理解することではなく、**「仕組みに任せる」「確認できる状態にしておく」**ことです。パスワードも、ストレージも、Wi-Fiも、日常的に使っているものほど、たまに見直すタイミングを持つだけで、ほとんどのトラブルは未然に防ぐことができます。

なお、このランキングは実際の相談内容を分類・集計して作成したものです。自社の問い合わせやトラブル対応の記録を、同じように整理・分析してみたいという方は、お仕事のご相談からお気軽にお問い合わせください。

困りごとを、分野から探したい方へ

IT・デジタル・通信の困りごとは、分野ごとに、読む順番つきでまとめています。困りごと別ガイドから、近いテーマを探してください。

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よくある質問

Q.このランキングは、どんな基準で決めていますか?

A.相談される頻度だけでなく、『止まった時にどれだけ困るか』というダメージの大きさも加味しています。普段は意識しないけれど、いざ止まると仕事や生活が止まってしまうものほど、順位が上がる傾向にあります。

Q.年代や個人・企業によって、傾向は変わりますか?

A.はっきり変わります。詳しくは記事内の『相談傾向の違い』で紹介していますが、若い世代はアカウント・連携系、中高年層はWi-Fi・基本操作系につまずきやすい傾向があります。個人は単発トラブル、企業は同じトラブルが構造的に繰り返される傾向があります。

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