結論: バックアップ用の外付けSSDは、①容量、②接続、③速度、④安全性の4つの順で確認すれば、失敗しにくくなります。バックアップ用途では、速度の数字より、容量が足りるか、ポートに合うか、壊れにくく・保証があるかを優先してください。そして、買った後は、取る時だけつなぎ、別の場所にも1つ残す運用まで含めて、バックアップです。
先に決めること:何を、どう守りたいか
選ぶ前に、次の3つを決めておくと、迷いません。
- 何をバックアップするか:パソコンの中身全部か、写真と書類だけか
- どのくらいの量か:今のデータ量と、これから増える量
- どの頻度で取るか:毎週か、毎月か
バックアップの考え方は、3-2-1バックアップとはで整理しています。外付けSSDは、3つのうちの1つを担う道具です。
基準① 容量:今のデータの1.5〜2倍
容量は、今バックアップしたいデータ量の、1.5〜2倍が目安です。
| 使い方 | 容量の考え方 |
|---|---|
| 写真と書類だけ取る | 今の量+数年分の増加 |
| パソコンをまるごと取る | 内蔵ストレージと同じか、それ以上 |
| 世代(過去の状態)を残す | さらに多めに。履歴の分だけ増える |
容量が足りないと、バックアップが途中で止まったり、古い世代が消えたりします。少し大きめを選ぶほうが、結果的に長く使えます。
基準② 接続:ポートとケーブルを確認
見落としやすいのが、パソコンのポートとの相性です。
- USB-A(四角い端子) か USB-C(小さな楕円の端子) か、パソコン側を確認する
- 付属のケーブルが、パソコンにそのまま挿せるか
- 挿せない場合は、変換ケーブルやアダプターが必要になる
規格名(USB 3.2 Gen1、Gen2など)は、速度の上限を表します。**SSD本体・ケーブル・パソコン側のポートのすべてが対応して、初めて速度が出ます。**古いポートにつなぐと、SSDの性能は発揮されません。
基準③ 速度:表示は「最大値」
速度は、数字が大きいほど速いのですが、次の点に注意してください。
- 表示されている速度は、最大の値で、実際はそれより遅いのが普通
- 小さなファイルが大量にある場合は、さらに遅く感じる
- バックアップは、一度取れば、あとは変更分だけを取ることが多いため、日々の使い勝手への影響は小さい
初回に、大量のデータを取る時には、速いほうが楽です。ただ、バックアップ用途では、速度に大きな費用をかけるより、容量と信頼性にかけるほうが、満足度が高くなりやすいです。
基準④ 安全性:壊れにくさ・暗号化・保証
バックアップ先が壊れては、意味がありません。次の点を確認します。
| 項目 | 見るポイント |
|---|---|
| 耐衝撃・防塵防滴 | 持ち運ぶなら、落下に強い設計か。防塵・防滴の等級が書かれているか |
| 暗号化機能 | パスワードで中身を守れるか。紛失・盗難の備えになる(パスワードを忘れると、自分も開けない) |
| 保証期間 | 保証の年数と、データ復旧は対象外か、といった条件 |
| 放熱 | 長時間の書き込みで、熱くなりすぎないか(筐体の素材など) |
| メーカー | 国内外の主要メーカー(バッファロー、アイ・オー・データ、SanDisk、Samsung、Crucialなど)の中から、サポートを確認して選ぶ |
**暗号化は、便利な反面、パスワードを忘れると取り戻せません。**パスワードは、別の場所に、安全に控えておいてください。
フォーマット(ファイルの形式)も確認
SSDは、使う機器に合う形式で、初期化(フォーマット)して使います。
| 形式 | 向いている使い方 | 注意点 |
|---|---|---|
| exFAT | WindowsとMacの両方で使う | 万能だが、障害への強さは限定的とされる |
| NTFS | Windowsだけで使う | Macでは、標準では読み取りのみの場合がある |
| APFS / Mac OS拡張 | Macだけで使う(Time Machineなど) | Windowsでは、そのままでは読めない |
**フォーマットすると、中身がすべて消えます。**買ったばかりの時に行ってください。